『山小三』は、日本で初めてアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドから正式に牡蠣の輸入・販売を開始した会社でもあります。今日では、“幻のカキ”と言われるクマモト種を始め、国内外の生産者から安全・安心な牡蠣を厳選して取り揃えています。

私たちは、国内の生産地には必ず足を運び、生産者と顔を合わせ、生産過程や牡蠣に対する想いなどを確認、納得したものだけを仕入れています。これにより、ただ牡蠣を販売するだけなく、「なぜ美味しいのか?」「なぜ安全なのか?」「どんな人が、どんな場所で、どんな想いで作っているのか?」をきちんと説明が出来るようになるのです。私たちは、常にお客様に自信を持って勧められる「安全」で「新鮮」な美味しい牡蠣だけを選び、販売しています。


『山小三(やまこさ)』は江戸の終わり、安政三年(1856年)頃より営業を始めました。初代である山田小三郎の名前がその由来です。初代山田小三郎は天秤棒を肩に担ぎ、武家屋敷に「あさり〜しじみ〜」と売り歩いて千両を貯め、それを元手に日本橋魚河岸に出店したと伝えられています。

その後、大田市場開場と同時に移転し、「牡蠣の山宗」として営業を行っておりました。
今回、牡蠣の保管施設の一新に伴い、創業の原点に立ち帰る意味からも「山小三」と商号を変更して営業を行っています。

江東区の富岡八幡宮の裏にある横綱力士碑には、初代山田小三郎の名が刻まれています(建立明治26年)。また、「鈴与ホームペー ジ魚河岸野郎」の中の「再現日本橋魚河岸地図」にも『山小三』の所在が記されており(J地区の右下)、当時をしのぶことができます。
 


私たちが、市場で扱っている商品の代表は“牡蠣”です。“牡蠣”は美味しく、低カロリーでミネラルや栄養が豊富、アンチエイジングな食材として、非常に注目されています。調理方法も多彩で、生はもちろん、煮て良し、焼いて良し、フライや鍋物など、料理人の創作意欲をかきたてる食材でもあります。

ところが一方で、「牡蠣を食べるとアタルのではないか?」「牡蠣を扱うのはこわい」「提供するにはリスクが高い」などの風評も耳にします。こんなに素晴らしい食材なのに、今までの一部の心無い生産者やずさんに扱う流通関係者の影響で、敬遠されやすい食材となってしまっているのもまた事実です。

私たちは「きちんと管理をすれば、必ず“牡蠣”を安全に提供できる」そう信じて、今まで営業をしてまいりました。お陰様で、こうした考え方を理解いただける誠実な生産者の方々にも恵まれ 毎日多くの外食企業の方に“牡蠣”、それも「殻付の生牡蠣」をご提供させていただいております。

「誠実に向き合えば、こんなにお客様に喜ばれる食材は無い」私たちは、“牡蠣”に対して、このように考えていただける外食関係の方々が増え、島国日本の豊富な水産資源である“牡蠣”を、より多くの方々に、安心して食べていただける日が来ることを夢見て、営業をしております。

もしよろしければ、新しくなった私たちの保管施設を、一度、見にいらしてください。どこまで誠実に真面目に、“牡蠣”という食材に向き合っているか?ご理解をいただけると思います。








※牡蠣の取り扱いに関しての疑問点は、どんなことでもお聞きください。
 丁寧にお答えさせていただきます。
 問合せ先:03-5492-4381 担当:岸野・佐藤

手洗いについて
当たり前のことですが、一番大切なことは「手洗い」です。牡蠣を取り扱う際は、普段にもましてよく手を洗ってください。手に着いた石鹸は必ず流水で洗い流し、使い捨てのペーパータオルを 使用してふき取ってください。石鹸でキレイに洗っても、手には雑菌が残っています。ペーパータオルでふき取った後、手にアルコールスプレーを吹きかけると大腸菌群等の細菌はほとんど除去できます。

使用する器具などの消毒
使用する器具や棚は、次亜塩素酸ナトリウムのスプレー等で消毒してください。医療機関などの消毒にも使われており、各種細菌やノロウィルスなどの殺菌に効果的です。
※スプレーを噴霧する場所の一例
牡蠣を収める容器、牡蠣を剥く台、牡蠣ナイフ、冷蔵庫や扉のドアノブ、トイレ、テーブル、椅子、シンク等

山小三の施設では、徹底して衛生管理を行っています。
この安全へのこだわりがあるからこそ、牡蠣を安心して提供できるのです。



あなたのお店にいらっしゃるお客様にも使える“牡蠣のマメ知識”です。

生牡蠣は海のミルク
栄養豊富で消化のよい生牡蠣は「海のミルク」といわれて古来より珍重されています。

■あの英雄も牡蠣を愛したワケとは
古来より牡蠣は人々に愛されてきた食材です。古代ローマの英雄、ジュリアス・シーザーはテムズ川の牡蠣を独占するためにイギリスへ遠征したといわれています。また、フランス皇帝のナポレオン1世は戦場でも3度の食事に必ず牡蠣を食べていたほど。フランスの小説家バルザックは牡蠣を一度に144個、ドイツ帝国の宰相ビスマルクは175個も食べたそうです。日本でも戦国武将の武田信玄や儒学者の頼山陽、医学者の野口英世などが牡蠣好きと知られています。

牡蠣が多くの人から愛されてきたのは、単に美味しいだけでなく、栄養価の高い食品であったためでしょう。牡蠣は良質のタンパク質やビタミン、ミネラルを多く含んでいます。また、動物性食品としては珍しく炭水化物が多いのですが、牡蠣の炭水化物はそのほとんどがエネルギーに変りやすいグリコーゲンです。疲労回復に効果があり、高血圧や動脈硬化、心臓病、肝臓病などに効果的に作用するともいわれています。まさに、海の恵みを凝縮させた完全栄養食品なのです。

■牡蠣を食べてセクシーで美しく
牡蠣はグリコーゲンと亜鉛が豊富で、ヨーロッパでは古代ギリシャの時代から滋養強壮剤や精力剤として食されてきました。華やかな女性遍歴で知られるイタリアの作家カサノヴァは、毎日50個もの牡蠣を食べたといわれています。現在でもフランスでは「カップルで牡蠣を食べる」ことは、ちょっとセクシーな意味合いがあるようです。

エジプト女王のクレオパトラは、牛乳風呂やローヤルゼリーなどさまざまな美容法を実践していましたが、牡蠣も美肌のために好んで食べたといわれています。牡蠣にはメラニン色素の生成を抑えるアミノ酸が含まれていますし、肌荒れ防止やアンチエイジング効果、ホルモンバランス調整も期待できる亜鉛も含まれています。他にも鉄や葉酸、カルシウム、ビタミンA・B1・B2・B12などが豊富で、美肌や美髪、美爪におすすめ。ミス・ユニヴァース・ジャパンの栄養コンサルタントのエリカ・アンギャルさんも、自身の著書『世界一の美女になるダイエット』の中で牡蠣を絶賛しています。